フコキサンチン製品に乗り出した企業
簡単に説明しますと、昆布やもずくなどの渇藻類から抽出された物質をいいます。
渇藻類の赤い色素はカロテノイドというものでできていて、その大部分を占めるものです。
同じく渇藻類から抽出されるフコイダンと一緒にされてしまいがちですが、フコイダンは水溶性でフコキサンチンは脂溶性となるので別の物質となるのです。
前者は1970年頃から研究が始まり、1995年頃から大きな注目を集め、健康食品として商品となって出回っていますが、後者はまだまだ研究が始まったばかりで、間違った情報が世の中に出回っていたりします。
次ではこの物質にはどの様な利点あるのかと、今後の製品の開発についてお話いたします。
まだ試験管レベルの実験ですが、非常に強い機能性があるということがわかっています。
海藻の緑と赤の色素が混ざって茶褐色となります。
正確に言うとフコキサンチンは赤色ですが、自然の状態では茶褐色となります。
そして性質は脂溶性であり、自然界の中で相反する性質の分子が連なってできています。
そのことにより、成分として安定性があるということがわかってきているのです。
しかし、単独の成分にすると安定性が悪く、どんどん壊れていくということもわかってきました。
これらの弱点を乗り越えて、どうにか単独の成分を製品化することを目標として、日々研究を重ねている企業があります。
企業ではナノカプセル技術による製品を開発し、製造、販売をしています。
これからの研究の発展に期待します。